【補足解説】ケン・オーウェンの「転居届」【ミステリー】


【補足解説】ケン・オーウェンの「転居届」【ミステリー】
先週9月29日に、9日に殺害されたとみられるケン・オーウェンに関する新しい資料が公開されました。
http://ingress.lycaeum.net/2017/09/20170929-133631.html
9月29日 ケン・オーウェンの転居届

先週の #LycaeumWrapUp でも触れていますが、これは過去にも漏洩したことのある「転居届」を装ったフォーマットであり、プロの工作員に対して「仕事」を依頼するための書類であることがわかります。つまりオーウェンの殺害は個人の怨恨などによるものではなく、何者かに依頼されたプロによる犯行でした。

https://plus.google.com/+NianticProject/posts/1GNzun3eJuL
2014/02/04 エノクの楽曲を解析して得られた「転居届」。中央SUBJECT(対象者)欄の「VIATOR」はラテン語で「旅行者」を意味し、ハンク・ジョンソンを指していると考えられる。

過去にこの「転居届」が漏洩したのは2014年のリカージョン・アノマリー直前、ハンク・ジョンソンが死亡しているとの噂が浮上し、後に彼が「シミュラクラ」であったことが判明する…といった時期のことです。
この時の「転居届」と今回のものを見比べることで、いくつか推測できることがあります。

ORDER COMPLETE VENDOR:(受注完了・書類右の赤文字)
まず一番目立つのがこの赤いスタンプ。ハンクの方にはこれがないことから、おそらくミッション完了時に押印されるものであることがわかります。また「VENDOR:」に続く箇所は焼け焦げて欠落していますが、残っている部分から手書きのサインがあったと推測されます。VENDORは「売り手」ですので、ここには「仕事」を請けた工作員のサインが入っていたのでしょうか。

SUBJECT(対象者・書類中央あたり)
ハンクの時には「VIATOR(旅行者)」という暗喩が使われていましたが、今回ははっきりとケン・オーウェンの氏名が記載されています。

2.ORDERD BY(発注者・書類上部)
オーウェンの方は欠落していますが、ハンクの方でこの部分に発注者の身元が書かれていたことがわかります。残っている僅かな左隅が「IQ」または「IO」と読めるような…。

書類の公開範囲(書類左端に横向きに記載)
ハンクの方は「NIA USE ONLY(国家情報局専用)」、オーウェンは「GLOBAL DISTRIBUTION(国際公開)」となっています。これが依頼人・請負人の両方を指すのか、どちらか一方を指すものかはちょっとわかりません。

10.ORDERS(発注内容・書類左側)
「CHANGE OF ADDRESS(住所変更)」「PERMANENT(永住)」にどちらもチェックが入っていますので、この2つまたはどちらかが「殺害」を意味していると考えられます。
ハンクの方はそれだけですが、オーウェンには他に「EXPEDITED DELIVERY(急ぎの配送)」と「STAGING(設営)」にもチェックが入っています。これは何を意味しているのでしょうか。

P.A.シャポーは、オーウェンは現地ではなく別の場所で殺害された後に、発見された場所へ移動されたのではないかと推理していました。
http://ingress.lycaeum.net/2017/09/20170925-133143.html
もしもこの推理が正しければ、おそらく「EXPEDITED DELIVERY(急ぎの配送)」が遺体の移動を指していると考えられます。ではもうひとつの「STAGING(設営)」とは何でしょうか。それは次の箇所でわかります。

REMARKS(備考) / STAGING BONUS(設営手当・書類下部)
「10.ORDERS(発注内容)」にもあった「STAGING」がここでも使われており、続きには「WAR/PEACE @ DC.JFKC」とあります。ここでオーウェンの遺体が発見された場所について確認しましょう。

これまでの情報によると、遺体が発見された場所は2013年のカサンドラ・アノマリーの頃に「ローランド・ジャービスとオリバー・リントン=ウルフとが対決した場所」とあり、正確に特定されています。ワシントンDCのホワイトハウス西側、ジョン・F・ケネディセンターの正面、ユルゲン・ウェーバー作の彫像前です。
(IntelMap) https://www.ingress.com/intel?ll=38.896739,-77.05468&z=17&pll=38.896739,-77.05468
(GoogleMap) https://goo.gl/maps/ZXLEeuXEYQQ2

ここには2つの巨大なレリーフがあり、そのタイトルは「アメリカ(America)」そして「戦争または平和( War or Peace )」となっています。これがSTAGING BONUSの「WAR/PEACE @ DC.JFKC」と一致します。
https://www.goethe.de/ins/us/en/kul/sup/deu/was/kcj.html
つまりSTAGINGとは遺体を遺棄する場所を指定したものだと考えられます。

REMARKS(備考) / FIRST OF SERIES(初回の継続案件・書類下部)
備考欄には報酬に関するものや対象者の戦闘能力などの補足情報が記載されています。オーウェンの備考欄の冒頭に「 初回の継続案件 」また中間あたりには「 RIGHT OF REFUSAL FOR FOLLOWING ORDERS(次回以降の受注拒否権) 」という記述も見られます。
つまり、この「仕事」はオーウェン殺害1件で終わりではないということです。

もちろん、殺人だけが工作員の「仕事」ではないでしょう。しかしこの「転居届」は「第2の殺人」の可能性をも示唆しており、さらにその実行犯は今回と違う人物かも知れないのです。

さらなる犠牲者が出る前に、シャポーとハンクの調査は間に合うでしょうか…?

+++

本解説作成にあたり、プロジェクト・リュケイオン・ハングアウトで交わされた議論を参考にさせていただきました。メンバー各位に感謝申し上げます。

#ProjectLycaeum #ingress

コメント

  1. 23:45追記 ハンク殺害指示の発注者欄は暗号化されており、複合すると「ALORAZON」つまりアヴリル・ロラゾンの名前になる、との情報提供を頂きました。
    https://plus.google.com/+NianticProject/posts/1GNzun3eJuL
    コメント欄に Daniel van Os 氏による解読方法の記載があります。
    accounts.google.com - Google+

    返信削除
  2. ロラゾンてばIQTech.のボスやないですか!なんて奴や…殺害依頼前科ありじゃん

    返信削除

コメントを投稿