本日のPACの投稿は実に興味深い。

本日のPACの投稿は実に興味深い。
シャポーがループ状態に陥っているらしいエイダとの会話の一部を明かしている。内容についてはリンク先の Itonaga Naohiroさんの訳を読んで頂くとして、エイダはホメーロス「オデュッセイア」を引用した点が、私の興味を引いた。
「夢は神が見せるものであり、それには偽りと真実がある」という。だが、夢を見た者がそれを見分けることはできるのだろうか?

「イングレス・オリジン」において、ナイアンティック研究者達のミーティングの場面(日本語版P.61~63)にもこの部分の引用がある。ここには掲示しないが、理解のために文字として挙げておく。

ミーティング中、トランス状態に陥ったミスティ・ハンナが「これから起こる事象」を挙げていく(この時点では未来の極めて小さな断片だが、我々にとっては、それが全て意味あるものとして知っている事象である)。

ライトマンはそれを「あれは我々の友からのメッセージだ。角か象牙か?」と問いかけると、カルヴィンが「角と象牙とはいったい何だね?」と質問を返す。応えるのはハンク。
「『おぼろげな夢が通う門には2つある。その1つは角で、もう一方は象牙の装飾が施されている。象牙の門を通る夢は人を欺き…/磨かれた角の門をくぐった夢は…』/ホメロスです…オデュッセイアを読んだことないんですか?」

イングレスの物語はそこかしこでループが繰り返されているよう思える。
それは留まり続ける円環だろうか、あるいはいずこかへ向かう螺旋を描いているのだろうか。

夢から再び覚めることはできるのだろうか。覚めたその場所が夢ではないと、誰が決定するのだろうか。

-- D.A. Tomorow
http://ingress.lycaeum.net/2017/06/20170619-140745.html

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