#MoreWorldForAgents によせて

#MoreWorldForAgents によせて

「あなたの周りの世界は、見たままのものとは限らない」。Ingressの重要なキーワードだ。
MoreWorldForAgents に参加し、また数々の投稿を目にし、それを改めて考えることになった。

小説、映画、漫画、ゲームと形態は違えど、数多くの物語があった。
それはフィクションに限らない。現実もまた、「物語」であり、一つの「世界」を創り出す。
何かに影響を受けてこそ物語は生まれる。現実だけでなく、フィクションから派生する物語もある。
誰かのフィルターを通って生まれてきた「何か」が広く物語なのだ、と考えを新たにしたのである。

改めた考えの中で、《音楽》は、世界を解釈し音に変えるという技術でもあるのだと感じた。
Ingressのデザインへの親和性という観点から、《デザイン》としての「ラジオ」もあった。ラジオ放送ではなく、デザインもまた物語を内包するものなのだという発見があった。
《論文》もあった。論文とは、可能な限り正確に思考を伝えることが目的だ。それを書くための技術を解説した書も紹介された。
度肝を抜かれたのは《建築》とりわけ「ダム」だ。巨大な構造を作り出す側、その流域に住む側、それを訪ねる者…多くの人の思いがある場所である。
それらを目にし、あるいは触れて、感じ取る物語もまた、受け手によって異なるものだろう。

誰かに伝えたいという思いの媒介となるものを「メディア」という。言葉であり、音楽であり、文字であり、絵画であり、彫刻である。工業製品や建造物でも、読み取れるものにとっては「メディア」だ。
我々はIngressをメディアとして、広くは世界を、狭くは相対する者を、読み取ることができる。

もちろん、それをするのも自由、しないのも自由だ。

そんな事を考えていたタイミングで、Ingressの背景物語の作り手の側から「物語を共有しよう」という話が出てくるとは思ってもいなかった。ラザ・アハメド氏のインタビューである。
私は喜びにも畏敬にも似た感情を覚えたし、それによりなぜ自分がIngressをプレイするのか、という根本を照らされたように感じた。
さらに、川島氏によるラザ・アハメド氏の生い立ちの簡単な紹介を読むに至り、私は改めてIngressに惹かれていくのである。
https://plus.google.com/u/0/+MasashiKawashima/posts/4AUcY5GTx5d

世界は、解釈の仕方によって、幾重にも重なってくる。
その中で、お互いを通い合わせるポイントが共有できたなら、それがポータルとなり、リンクしていく。

この投稿を目にするのは、ほぼ例外なくエージェント、あるいはかつてエージェントだった人たちだろう。
私たちの心にある世界の一側面は、Ingressというゲームをポータルとし、お互いに結び合うことができる。そう私は考えている。

この考えに同意するのもしないのもまた、あなたの自由だ。

-- D.A. Tomorow

コメント

  1. ダムが登場した時の衝撃はすごかったですねー。

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  2. Nauselin 自由の素晴らしさを学びました(割と真面目に)

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  3. そういう意味で世界が広がる体験がいくつもありました、やってよかったw

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