Ingressにおける13アーキタイプ分類学

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Ingressにおける13アーキタイプ分類学
Organizing the 13 Archetypes in Ingress
概要の下に日本語で詳細。

Abstract
The 13 archetypes in #Ingress seem to be easy to understand by classifying them into 7 groups.
1) Listener / Visionary How to receive information from the another world, by sound or vision
2) Spiritualist / Skeptic Mentalism and Materialism
3) Humanist / Alchemist Humanities and Natural Sciences
4) Omnicient / Interpreter Those who have the knowledge and those who interpret the knowledge
5) Dreamer / Explorer Those who think and those who act
6) Catalyst / Patron Those who support by action or idea, and those who support by money (sometimes rule the organization)
7) Trickster Person who destroy the old order and become a trigger for the creation of a new order

はじめに
現在のシャード戦では、13のアーキタイプから成る「ナイアンティック・マグヌス」の命運をいずれの陣営が握るのかという話になっている。

一般論としてのアーキタイプについてはこちらでまとめたが、
https://plus.google.com/+GreyWagtail/posts/5Mas72bPTnp
その後、13のアーキタイプが明示的に示された。
https://plus.google.com/+NaohiroItonaga/posts/PDrU3VSjSp7
http://investigate.ingress.com/2017/02/07/the-13-archetypes/
これについての解釈も現在、熱心に議論されているところである。
https://plus.google.com/+KazzyKato/posts/MLDbcBQKcat
https://plus.google.com/+ArielDiana/posts/D5m1VY499A2

さて、どのアーキタイプがどの人物に当てはまるのかということを考える中で、やはり、アーキタイプの特性をまず確定させる必要があると思われた。そこで、対比できるアーキタイプをグループ化したところ、わかりやすくなったのではないかと思われるので、ここに現時点での解釈を公開したいと考える。

7つのグループ
Ingressの13アーキタイプは、いくつかのグループに分類することでわかりやすくなると思われる。以下、7つのアーキタイプグループに分けてみた。

1) リスナー/ヴィジョナリー
別世界からの情報の受け取り方について、それを音声情報として知覚する能力を有する者と、視覚的情報として知覚する者が対比できる。

- Listener リスナー/聴く者
- Visionary ヴィジョナリー/幻視する者

ヴィジョナリーという言葉には「先見の明がある者」「先を見通す者」という意味もあるが、ここではVisionという文字がListenと対比できることに着目した。
なお、ヴィジョナリーとドリーマーは互換できそうな意味を持っており、私自身、当初はこのドリーマーもこのグループに入れていた。しかし、ドリーマーは、預言者的な存在としての「夢見」の役目というより、探検家と対比しての位置づけの方が相応しいと考えてここからは外した(後述)。


2) スピリチュアリスト/スケプティック
これは世界観の違い(世界のとらえ方の違い)による対比である。スピリチュアリストとスケプティックは降霊術師・懐疑論者とも訳せるが、ここは唯心論(精神主義)と唯物論(無神論)の対立としてとらえてみたい。

- Spiritualist スピリチュアリスト/精神主義・唯心論者
- Skeptic スケプティック/無神論・唯物論者


3)ヒューマニスト/アルケミスト
一般的訳語で示すと人文主義者と錬金術師となり、この二つは日本語ではあまり近いように見えないかもしれない。
ここで日本語の「ヒューマニスト」と人文主義者・人間中心主義者はニュアンスが異なることに注意しなければならない。日本語のヒューマニストには博愛主義者のニュアンスがある。したがって、「AIによる人間支配は認められないといいながら、意識が存在するものを抹殺するのには反対だから、ADA完全消去には協力しないと述べたハンク・ジョンソン」は、日本語におけるヒューマニストではあっても、アーキタイプとしてのヒューマニストには該当しない。
人文主義者とは、ルネサンス期の人間中心主義に関係する考え方、つまり神学ではなく人文知識によって人類の精神性は豊かになるとするものである。一方、錬金術は自然科学につながるものと見ることができる。
したがって、ざっくり言えば「文系(人文科学者)」と「理系(自然科学者)」ということになる。いわば、真実へのアプローチ手法による対比だ。

- Humanist ヒューマニスト/人文科学者
- Alchemist アルケミスト/自然科学者(錬金術師)


4) オムニシエント/インタープリター
オムニシエントは全知者、すべてを知る者である。これを「すべての知識を有する者」ととらえることにする。
一方、インタープリターは通訳者とも訳せる(文字的に置き換える翻訳者とは異なり、音声的な通訳を指す)。しかし、ここでは「解釈者」の語義を採用したい。解釈者、すなわち「既存の知識についての解釈を施す者」である。
知識がある者、その知識に基づいて解釈する者、という役割分担と考えるとしっくりするように思われる。

- Omniscient オムニシエント/すべての知識を有する者
- Interpreter インタープリター/知識に対して解釈し解説する者


5) ドリーマー/エクスプローラー
行動様式における分類。
ドリーマーには多様な意味を持たせられるが、ここでは「夢見る者」すなわち「アナザーワールドの情報を受動的に受け取る」夢想家とする。ここには、現実の行動力は弱いというニュアンスも含まれる。夢想家は家から出ないかもしれない。
一方、エクスプローラーは現実世界において実際に探検する者である。行動して情報を集めることに意義を見いだす。
ドリーマーを夢想家としたとき、目標地点は見えているがその間の行動についての認識は弱い。一方、エクスプローラーは、最終的な行先ははっきりとはわからないが、行動は明確である。

- Dreamer ドリーマー/夢想家
- Explorer エクスプローラー/探検家


6) カタリスト/パトロン
この二つのアーキタイプは、ともに、自らが中心となるのではなく、他者へ関わることによって意味を持つものである。
カタリストは、促進の働きをするもの、相手に刺激を与える人、触媒である。組織に所属する場合もありえるが、アイデアや行動によって他者に刺激を与え、新しい展開を見せる。いわゆる「化学反応」を起こすきっかけとなる人物といえる。ただし、自分が主体となって行動することはないだろう。
パトロンは、組織外にあって資金などによる援助だけを行う場合が多い。しかし、それによって事実上の支配者となり、自らの思い通りに組織を動かすこともある。

- Catalyst カタリスト/触媒となって化学反応を促進する者
- Patron パトロン/後援者

7) トリックスター
上記のいずれのペアにも属さないのがトリックスターである。トリックスターとは旧秩序を破壊し、新秩序誕生の契機となる者である。以上の12アーキタイプすべてをひっくり返し、めちゃくちゃにすることもあるが、それによって新たなものを生み出すきっかけになるかもしれない。

- Trickster トリックスター/旧秩序を混乱・破壊させる者


以上、13アーキタイプを7グループに分けてみた。みなさんはどのように考えるだろうか。

G.W.ハッポー a.k.a. Agent GreyWagtail


Edgar Allan Wright​ H. Richard Loeb​
Masashi Kawashima​ Kento Suga​ Chiaki Narusawa​
Mustafa Said​
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