こちらはゲーム情報サイト「Fev Games( https://fevgames.net/category/ingress/ ) 」に掲載された、今年に入ってか らのストーリーまとめです。

こちらはゲーム情報サイト「Fev Games( https://fevgames.net/category/ingress/ ) 」に掲載された、今年に入ってからのストーリーまとめです。
記事は本家ストーリー研究コミュニティ「オペレーション・エセックス」メンバーである Mustafa Said 氏によるものです。

Originally shared by Itonaga “Siel Dragon” Naohiro

Fev Games
2017/02/01 06:46
2017年01月のナイアンティック調査状況をムスタファ・サイードがお伝えします。

2017年01月31日 Mustafa Said
ナイアンティック調査 2017年01月の進展

新たな年は探究すべき新たな謎をもたらしていきます。

皆さんごきげんよう、2017年のナイアンティック調査を追うフェヴ・ゲームスへようこそ。

さて、皆さんが調査に加わるうえで知っておかねばならない重要事項は何でしょうか。

今年は個人的にはむしろ静かな幕開けと映りました。事態は着実に進展していきつつもそれらは裏で進められており、まさしく嵐の前の静けさといったところです。

今月私が最も関心を寄せたものは、国家情報局内でやりとりされた一連の文書です。国家情報局とは2012年にナイアンティック計画を発動させ、エックスエム研究とイングレス界を大衆から隠し通そうとする陰謀を推し進める謎に包まれた組織です。

噂は国家情報局がその任務を継続するため未知の勢力から資金協力を得ようと苦境に陥っているとの文書から始まりました。別の諜報機関の存在を示す文書が表沙汰となることで状況は明快になっていきました。そのひとつは、「イングレスはゲームである」との姿勢を推し進めていました。


ブリーフィングと流言
君のメールを確認した。例外なく優先的に対処したまえ。

表向きはナイアンティック施設に所在しているHAZDATAへ早急な報告を要請した。既に分析官が研究員たちに関して取り掛かっている。

詳細な報告は近々送ろう、トランジショナルチームからの質問状を送ってくれ。

確証は得られていないのだが、他の諜報機関にエックスエムの影響に関する偽りを暴こうとする調査の動きがあるとの報告が挙がっている。どこなのかは特定できていないが、とあるシンクタンクを使っている。

この件をどう扱うべきかは図りかねている。エックスエムが今の時代の問題を扱ううえで欠かせぬテーマなのは周知のことだからね。奴らは何かしら有利な立場を得ようとしているのだろうが、それが何なのかがわからない。


それからのことです、かつてシャポーが言ったように、一枚の文書は「緩やかな滴から洪水へと転じていった」のです。諜報機関からの漏洩は留まるところをしらず、スイスのジュネーブにある旧ナイアンティック計画研究施設の現状が明らかにされていきました。


ナイアンティック施設 - CERN

ご要望のとおり、我々はCERNのナイアンティック施設を調査すべく現地工作部隊を展開した。この施設は4年間近く使用されてはいないが、2012年末のナイアンティック・カラミティの隠蔽にたずさわった民間の委託機関であるHAZDATAによって今なお監視下にある。HAZDATAの保安要員が今なお定期的に捜索を行っており、侵入に関わる情報提供が行われている。

HAZDATAの担当者から施設の現況に関する説明を現地にて受けた。広範に調査や機密事項が消された痕跡を除けば、床に記されていた謎めいた文章やかつて研究者たちのワークスペースであった場所はタイムカプセルのようにそのまま保存されていたが、何人かの研究者たちはナイアンティック・カラミティ以後も2013年初頭まで居たことに留意しなければならない。

「レベル・エイト」オペレーションの名で知られる時期に起きた破壊の痕跡は残されており、ビクター・クレーゼ博士の遺体発見現場もそのままの状態である。

研究機材やコンピューターはいずれもオフライン状態、すなわちいずれのネットワークとも直接の接続は行われていない状態にあった。エイダの開発が行われ、のちに運用に用いられたデータセンターはHAZ DATAの管理下に置かれているいかなる電源にも接続されてはいなかった。

ABADN計画研究施設の調査に関しては計画の通りには実施できなかった。この件については詳細を別に報告する予定だが、この施設には「自己修復」とも言うべき技術が組み込まれているように思われ、ABADNチャンバー内へ踏み込もうとする我々の計画は現状では現状で解明されていない手段で阻まれ続けている。現地諜報員の確保した所謂「プライムオブジェクト」も用いられたが、その効果は認められなかった。このアーティファクト特有の知識もなければアーティファクトに共通の知識もないため、現時点ではこのアーティファクトが模造品であったのかその力を引き出せていないのかすらわからない。いずれにせよ、ナイアンティック計画研究施設の地下にあるこの部屋は我々に扱える範疇を超えてしまっている。

確かなことは、ナイアンティック計画研究施設は今なお他のポータルでみられるエックスエム放出水準を遥かに凌ぐ極めて強力なポータルとして機能しているということだ。エックスエムとダーク・エックスエムの相互作用による副産物であることが特定されている貴金属を調べたところ、下層の研究区画で検出された。ナイアンティック・ポータル自体あるいは研究施設内の何処かで今なお断続的にダーク・エックスエムが生成されている可能性があるものの、湧出源の特定に関してはことごとく失敗に終わっている。

施設の監視に協力してくれているHAZDATAのスタッフには「亡霊が現れる」ような場所だと訴える者がいることに留意すべきだ。これは日常的に用いられる意味ではなく、カリフォルニアのエンライテンド集落やヤーハンの館といった場所で指摘されているような時間的不連続性や今なお説明し得ぬ事象とも言うべきもののように超次元的な存在として「存在して」いるに違いないという意味だ。お分かりのとおり、これは監視報告と歴史的経緯にもとづいた憶測に過ぎない。現時点ではポータルに関連したエックスエム活動以外に検出されてはいない。

施設の監視を行っていたHAZDATAスタッフのひとりが11月12日にナイアンティック計画研究施設でエックスエム活動の急増が起き、激しい認識不全を引き起こし聴覚に異常を訴えた者がいることも留意せねばならない。これはモイヤー・テクトゥルフが破壊された時期に一致しているが、その意味するところはわからない。

ファイル終了


最も関心を寄せたのは、おそらく国家情報局の転覆を画策する諜報機関に与する謎の報告者と国家情報局諜報員の間で交わされたイングレス・スキャナーに関する質疑でした。


チームからの質問

トランジションチームからの興味深くも予想だにせぬ質問を幾つか添付しておくので確認し、直接あるいはブリーフィングの折に必ず回答してほしい。回答するうえで保管されているクレーゼやウルフの書類を精査する必要があるかもしれないね。

イングレスという「ゲーム」として流通しているナイアンティック・スキャナーを手に入れ、レベル4にまでなったよ。街中にこれほど多くの像があることを初めて知ったのだが、ポータルと高い相関を示しているのは何故だろうか。

「マインドユニット」の測定値は何を示しているのだろうか。

スキャナー上で活性状態にあるポータルが青や緑で表示されることに何かしらの意図があるのだろうか、そしてダーク・エックスエム(別名カオティックマター)は表示されないことに何かしらの意図があるのだろうか。

エックスエム・リンクが障壁としての機能を有して横断する新たなエックスエム・リンクの形成を阻害するのは何故だろうか。

どのような経緯でスキャナー上で道具や「武器」といったものが発見されたのだろうか。科学技術と理由の両面で知りたいものだ。純然たる科学調査であればXMPのようなエックスエム「兵器」の生成に至ることはないだろう。

ポータルとの完全同調に八器のレゾネーターが必要となるのは何故だろうか。この数に何らかの意味があるのだろうか。また、ポータルに組み込まれたモッズが変更することもアップグレードすることもできないのは何故だろうか。

テクトゥルフの名で知られるエックスエム端末はいま現在どのような状況にあるのだろうか。

実際のところアノマリーの本質は何なのだろうか。

いわゆるABADN施設の現況はどうなっているのだろうか。


その回答は次のようなものでした。


私のもとへご質問を送付いただき、ありがとうございます。詳細な回答をご用意するようチームへ指示いたしましたが、私の方から回答できるご質問もありました。

質問:
街中にこれほど多くの像があることを初めて知ったのだが、ポータルと高い相関を示しているのは何故だろうか。

回答:
エキゾチックマター・ポータルの興味深い特性のひとつに、大半が公共の芸術作品、文化的意義や歴史的意義のある建造物を示していることにあります。この特性に関する公式見解は持ち合わせていません。

ナイアンティック計画時にビクター・クレーゼ博士は、人類はCERNで正式に発見される以前から本能的にエキゾチックマターの存在を感知し、過去も現在も変わらずそういった場所に標を付けていっているのだと理論付けていました。

クレーゼの説では、エキゾチックマターは複数の次元で同時に存在しており、他の次元を起源とする可能性のあるオーダーデータパターンが届けられていると考えられていました。このオーダーデータは人類の脳を(比喩的な意味でも文字通りの意味でも)「変質」させ得る可能性があり、ポータルに「標をつけていく」という行動を人々に促したのかもしれません。

ナイアンティック計画は時期尚早に幕を閉じましたが、クレーゼやライトマン、シューベルトといった博士は求め得る結論に気づいていました。政府が更なる資金を投入に必要というのであれば、この件を調査リストに加えることもできます。

質問:
どのような経緯でスキャナー上で道具や「武器」といったものが発見されたのだろうか。科学技術と理由の両面で知りたいものだ。

回答:
素晴らしいご質問です。我々の責務は計画遂行の安全を確保することにあり、研究者の開発したものを監視するよう命じられていたわけではありませんので、私にできる範囲でお答えいたします。

オリバー・リントン=ウルフ博士はレゾネーターやXMP、ポータルシールドやパワーキューブといった世界初のエックスエム・オブジェクト群を「発明した」功績で讃えられていますが、実際にはローランド・ジャービスによって「形づくられた」計画にもとづいて進めていました。すなわち、ナイアンティック計画時にジャービスが作品を生み出しており、リントン=ウルフがエキゾチックマターを用いて複製できることを発見したのです。

リントン=ウルフはこのような形状にエックスエムを調整した際、エックスエム・オブジェクト群が自ら改変していっているようであることに気づきました。言うならば、あたかもエックスエムにDNAが組み込まれているかのように自発的に形成していき、唐突に活性化あるいは封印が解かれたのです。

お答えできないのは、ローランド・ジャービスがどのようにしてこのような造型を発見あるいは手に入れたのかということです。こういったアイデアはシェイパーと呼ばれる存在、あるいは他の未知なる知性体がジャービスに与えたものだとする可能性が示唆されています。

世に啓示の夜と呼ばれる事件を引き起こしてナイアンティック計画の終焉を早めることとなったリントン=ウルフ博士のパワーキューブ実験が実施されるまではエックスエム実験の危険性は明らかになっていなかったことに留意せねばなりません。

エックスエム研究が再開された暁には、リントン=ウルフ博士を雇用あるいは拘束し、世界初のエックスエム・オブジェクト群の出現に至った事件の連鎖に手掛かりを得ることが当面の目標となることでしょう。

質問:
「マインドユニット」の測定値は何を示しているのだろうか。

回答:
元々はビクター・クレーゼ博士あるいはユーリ・アラリック・ナガッサ博士のどちらかがナイアンティック計画時に用いた造語です。ナイアンティック計画で研究者たちはポータルがリンクされた際にポータル間をエックスエムが循環し、三つのポータル間で相互にリンクされた際には三角状に区切られた空間がエックスエムによって覆われることを観測しました。

これだけでも充分に興味深い発見でしたが、チームは更に三角空間内のエックスエムにポータルで発見されていたエックスエムと僅かながら異なるオーダーデータパターンが含まれていることを発見したのです。

なぜこのような相違が存在しているかは議論の対象となりましたが、ナイアンティック計画が頓挫した際にその議論も立ち消えしてしまいました。クレーゼは「コントロールフィールド」の名称で知られることとなった三角空間を観測し、その影響下にある人々へ何らかの影響を及ぼしている可能性を示唆しました。

マインドユニット測定は、単一のコントロールフィールドが人類へ及ぼす影響を規格化するシステムの構築を指示された検出アルゴリズムによって生み出されました。マインドユニットの測定値を決定するうえで、人口統計や磁気共鳴機能画像法にもとづくエックスエム研究成果、大型ハドロン衝突型加速器の粒子衝突データといった膨大なデータをエイダが用いたことはわかっていますが、多くの機械学習による結果もそうですが、エイダの場合には特にこのような結果を導き出した過程はブラックボックスとなっています。

質問:
エックスエム・リンクが障壁としての機能を有して横断する新たなエックスエム・リンクの形成を阻害するのは何故だろうか。

回答:
これはナイアンティック計画の頃に実験的に行われたことですが、エックスエム・リンクにはそれぞれ独自のオーダーデータパターンが存在しており、リンクの交差はこのオーダーデータパターンを相互干渉させることが発見されたのです。この相互干渉によってエックスエム内の「シグナルはノイズへ」と変化し、双方のリンクが不安定な状態に陥りました。

この相互作用には更なる研究が期待されており、新たな資金をいただければ興味深い調査対象となることでしょう。


最後となりましたが、人工知能倫理待遇協会から奇妙な画像が公開されました。

シャポーがインベスティゲイト・イングレス上でその画像を紹介しようとしましたが、そこに奇妙なメッセージが割り込まれたのです。調査員は速やかに解読し、「未知。信号の割り込み。申し訳ないシャポー。事態は急を要する」というメッセージを明らかにしました。

現時点で我々にできることはただ待つのみです。

新たな年が両陣営の皆さんにとって幸多からんことを。

「調査員たちは謎の深淵に踏み込み続けています。どのようなことであろうと私たちは真実を探究していきます。ファクションも人種も性別も年齢もそこでは問題とはなりません。不思議の国へと旅立つため、オペレーション・エセックスへと参加しましょう。Investigate:Ingressはもとより、ナイアンティック研究者やセンシティブ、企業のページに注視してください。」
https://fevgames.net/the-niantic-investigation-january-2017-status-update/

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