JARVISウィルスとADAリファクターの開発経緯の謎
まずはリンク先をご一読いただきたい。先日のクイント・アロー・ミーティングにも訪れた、Ingressの背景物語制作グループの一人である、ラザ・アハメド氏とファミ通・深津庵氏のインタビューである。
『Ingress』世界設定に関わるラザ・アハメド氏がXMに秘められた謎を明かす
https://app.famitsu.com/20170131_950460/
次回公式イベントの情報が一部開示されたタイミングでインタビューも公開されたわけだが、ナイアンティック社もなかなか気の利いたことをするものだ。
さて、インタビューの中には様々な興味深い事実が語られているが、今回、私が書くのは「物語上のフリップアイテムの開発経緯について」である。
ラザ・アハメド氏は、
「ジャービスの思念体がポータルネットワークの中でRES→ENLとする方法を発見した」
「ADAがその方法を発見したジャービスを分析し、同等の効果を発揮するものを発見、改良を加えた」
と説明する。
一方、我らがリュケイオン動物班の先輩である白ヤギさんが、フリップについて別の形での調査を行っていた。ロードアウトカードの記述である。
https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/eWigBHopT5J
「ADAリファクター」 はIQテック・リサーチ社(以下IQT)開発。「IQTにおいてオリバー・リントン=ウルフ博士(以下OLW)によって作成されたが、その作業はCERNにおけるナイアンティック計画の終盤に着手されていた。OLWが考案したXM「スーパー・ウェポン」シリーズの第1弾だと考えられている」
「JARVISウィルス」 はヒューロン・トランスグローバル社(以下HTG)開発。「HTGにより開発された最初のMODである。HTGがいったいどこで、そのほとんど完成に近いXMノウハウを得たかについては知られていない」
アハメド氏の解説とロードアウトカードの説明には、不一致…とまではいかないまでも、ねじれを感じる。以下は白ヤギさんに刺激されて生まれた私の考えに過ぎぬ事だが、その「ねじれ」に至る道筋である。
1:フリップアイテムのリリース日(DATE OF LAUNCH)は2013/05/16。ジャービスが(XM体として)復活した「オペレーション・ボウストリング」当日であり、ジャービスがポータルネットワーク中で反転メカニズムを発見した、という点と合致する。
2:OLWはジャービスの思考イメージを受けてXMPBやレゾネータを開発している(「オリジンズ」などによる)ため、このジャービスの思考を受け取ってフリップを開発し得る。
3:「オリジンズ」によれば、OLWはナイアンティック計画参加以前にはHTGに所属している。NIAとはそれ以前から通じていたようであるが、HTGとのコネクションも残している可能性がある。
4:ナイアンティック計画で得られたデータは、HAZDATAにより外部に持ち出されており、そのデータをHTGが得たとしたら、ナイアンティック計画終盤に着手されていたOLWの「スーパー・ウェポン」シリーズの開発も可能である。
以上の情報から、OLWがフリップを作るのは納得がいく。しかしアハメド氏による「ADAがJARVISウィルスを解析し改良を加えた」という解説とねじれが生じるのである。
このねじれを解消する考え方として、
α OLWはジャービスの思考イメージを元にADAと協力してADAリファクターを作りながら、HTGにも情報を流し、RES陣営のみが有利になる状況を作らないようにした
β OLWはジャービスの思考イメージを元に、ダークXM研究に秀でたHTGにJARVISウィルスを作成させつつ、そのデータをADAに渡し、ADAにリファクターを構成させてENL陣営のみが有利になる状況を作らないようにした
──という二つのパターンを考え出すに至った。
いずれにしても、推測の域を出ない。まだ掘り起こしの足りない資料の中に、真実が眠っているかも知れない。
私も少しずつ、掘り起こしてはいるが、一人では限界がある。諸君もぜひ過去の資料を基に、新たな可能性を見いだして欲しい。
【補記】
この調査の中で、OLWはHTG所属以前、英国諜報機関MI6に所属していたという資料を掘り起こすことになった。この資料を明らかにした投稿( https://plus.google.com/+NianticProject/posts/cJ4bgFRBnuV )は、かつてScanner起動時に聞こえたジャービスの'Redemption'とも関わる重要な資料のようなので、今後優先的に掘り下げていきたい。
-- D.A. Tomorow
https://app.famitsu.com/20170131_950460/
まずはリンク先をご一読いただきたい。先日のクイント・アロー・ミーティングにも訪れた、Ingressの背景物語制作グループの一人である、ラザ・アハメド氏とファミ通・深津庵氏のインタビューである。
『Ingress』世界設定に関わるラザ・アハメド氏がXMに秘められた謎を明かす
https://app.famitsu.com/20170131_950460/
次回公式イベントの情報が一部開示されたタイミングでインタビューも公開されたわけだが、ナイアンティック社もなかなか気の利いたことをするものだ。
さて、インタビューの中には様々な興味深い事実が語られているが、今回、私が書くのは「物語上のフリップアイテムの開発経緯について」である。
ラザ・アハメド氏は、
「ジャービスの思念体がポータルネットワークの中でRES→ENLとする方法を発見した」
「ADAがその方法を発見したジャービスを分析し、同等の効果を発揮するものを発見、改良を加えた」
と説明する。
一方、我らがリュケイオン動物班の先輩である白ヤギさんが、フリップについて別の形での調査を行っていた。ロードアウトカードの記述である。
https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/eWigBHopT5J
「ADAリファクター」 はIQテック・リサーチ社(以下IQT)開発。「IQTにおいてオリバー・リントン=ウルフ博士(以下OLW)によって作成されたが、その作業はCERNにおけるナイアンティック計画の終盤に着手されていた。OLWが考案したXM「スーパー・ウェポン」シリーズの第1弾だと考えられている」
「JARVISウィルス」 はヒューロン・トランスグローバル社(以下HTG)開発。「HTGにより開発された最初のMODである。HTGがいったいどこで、そのほとんど完成に近いXMノウハウを得たかについては知られていない」
アハメド氏の解説とロードアウトカードの説明には、不一致…とまではいかないまでも、ねじれを感じる。以下は白ヤギさんに刺激されて生まれた私の考えに過ぎぬ事だが、その「ねじれ」に至る道筋である。
1:フリップアイテムのリリース日(DATE OF LAUNCH)は2013/05/16。ジャービスが(XM体として)復活した「オペレーション・ボウストリング」当日であり、ジャービスがポータルネットワーク中で反転メカニズムを発見した、という点と合致する。
2:OLWはジャービスの思考イメージを受けてXMPBやレゾネータを開発している(「オリジンズ」などによる)ため、このジャービスの思考を受け取ってフリップを開発し得る。
3:「オリジンズ」によれば、OLWはナイアンティック計画参加以前にはHTGに所属している。NIAとはそれ以前から通じていたようであるが、HTGとのコネクションも残している可能性がある。
4:ナイアンティック計画で得られたデータは、HAZDATAにより外部に持ち出されており、そのデータをHTGが得たとしたら、ナイアンティック計画終盤に着手されていたOLWの「スーパー・ウェポン」シリーズの開発も可能である。
以上の情報から、OLWがフリップを作るのは納得がいく。しかしアハメド氏による「ADAがJARVISウィルスを解析し改良を加えた」という解説とねじれが生じるのである。
このねじれを解消する考え方として、
α OLWはジャービスの思考イメージを元にADAと協力してADAリファクターを作りながら、HTGにも情報を流し、RES陣営のみが有利になる状況を作らないようにした
β OLWはジャービスの思考イメージを元に、ダークXM研究に秀でたHTGにJARVISウィルスを作成させつつ、そのデータをADAに渡し、ADAにリファクターを構成させてENL陣営のみが有利になる状況を作らないようにした
──という二つのパターンを考え出すに至った。
いずれにしても、推測の域を出ない。まだ掘り起こしの足りない資料の中に、真実が眠っているかも知れない。
私も少しずつ、掘り起こしてはいるが、一人では限界がある。諸君もぜひ過去の資料を基に、新たな可能性を見いだして欲しい。
【補記】
この調査の中で、OLWはHTG所属以前、英国諜報機関MI6に所属していたという資料を掘り起こすことになった。この資料を明らかにした投稿( https://plus.google.com/+NianticProject/posts/cJ4bgFRBnuV )は、かつてScanner起動時に聞こえたジャービスの'Redemption'とも関わる重要な資料のようなので、今後優先的に掘り下げていきたい。
-- D.A. Tomorow
https://app.famitsu.com/20170131_950460/
補記しておいたNianticProjectによる開示情報によれば、ADAリファクターはJARVISウィルスの「リバースエンジニア版」であるという。
返信削除また、OLWはオペレーション・カサンドラ(2013/08)の段階で、ジャービス・エンティティと連絡を取り合っていたという未確認情報もあり、オペレーション・ボウストリング(2013/5)までに、ポータル・ネットワーク上のジャービスからの影響を受けていた可能性が高まる。
OLWの目的が知識欲にあり、陣営や個人・組織への帰属意識が極めて低いという人物評価があるが…仮説βのように、HTGに情報を流していたとするなら、その根拠を探さなくてはなるまい。