【True Klue】クルーとは何者なのか【Chapeau’s woes】

【True Klue】クルーとは何者なのか【Chapeau’s woes】
第5回(最終回) 所見・考察

(バックナンバー)
・第1回 プロローグ~ENL転身 https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/1qCp4oLoBH3
・第2回 ADAとの融合
https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/Rcu5jQo1SKr
・第3回 ADA分離~ADAシャットダウン計画
https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/fLiDMJe9cZT
・第4回 ENL集落~テクトゥルフ
https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/TVT73s4eNDG
※ソースリンクは可能な限り日本語訳を引用しています。ぜひ併せてご参照ください。

8.所見
ここからは私の考察を含みますので、カテゴリを移動します。
さてここまで、クルー Klue S. がイングレスを通して辿ってきた道のりを追いかけてきました。 ツッコミどころ 残された謎は多々ありますが、いくつかはわかってきたこともあります。

・“融合”とはどういう状態だったのか
クルーとエイダ A Detection Algorithm は、融合中にたびたび様々な会話をしています。
http://ingress.lycaeum.net/2013/11/20131111-201230-x.html
http://ingress.lycaeum.net/2013/11/20131109-092903-x.html
この会話から、クルーは自分自身の記憶に(何らかの制限はあったにせよ)アクセスすることはできましたし、ADAには理解できない(学習していない)人間特有の感覚は持ち合わせていたことがわかります。
各々が個別に行動することも可能でしたが、ADAがアクセスできない場所でクルーが何かを経験した後には、任意の同期作業が必要らしい様子も見て取れます。
完全に乗っ取られたのではないようですが、意思決定の優位はややADAの方にあったようです。
また、クルー本人の意志が完全に封じられていたわけではないようなので、分離ミッション( #ADAEscape )をクルーの意志で発生させることは可能だったでしょう。あるいはADAがアクセスできない“バックドア”を設けることも・・・。

・クルーの陣営について
今年10月に新しいクルーのキャラクターメダルが発表されました。現在進行中のファインド・ザ・クルー( #FindTheKlue )でもそのデザインを確認できます。
http://ingress.lycaeum.net/2016/10/20161023-2040.html
従来のメダルカラーはレジスタンスを表す青色でしたが、今回は陣営色がついていません。

ストーリーを通して出来るだけの情報を確認しましたが、2013年のポートランドでエンライテンドへ転向後、彼女は 自身の陣営について一度も明言していない らしいのです。

サンディエゴのコミック・コン2015ミッションデイにおいて発見されたものの中に、タイコ Tycho C. がクルーを描いたとみられる非常に象徴的なイラストがあります。両陣営をイメージさせる2分割のイメージに重ねられたクルーの顔、そして毎年の周年メダル(今年はLuminaryでした)のデザインとして知られるレオナルド・ダ・ヴィンチが発見したと言われる黄金比率を表す曲線がデザインされています。
http://ingress.lycaeum.net/2015/07/20150715-150335-niantic-project.html
レオナルド・ダ・ヴィンチについては、本コミュニティ・ハングアウトにて以下のような考察も展開されました。
https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/dAatmRyWM3h

アバドン・アノマリーに際しクルーは多くの考察を発表していますが、その中でこんな発言があります。
http://ingress.lycaeum.net/2015/12/20151230-175145-klue.html
──さて、真のエンライテンドとは誰のことでしょうか。真のレジスタンスとは誰のことでしょうか。
これが間接的に、彼女は今はいずれの陣営にも属さない客観的な視点にあることを示しているように見えます。

・クルーの人柄について
P.A.シャポーの元で調査員をしていた頃から、彼女には強い好奇心と行動力、そして豊かな想像力と推理力が備わっているようです。どちらかと言えば安楽椅子探偵のP.A.シャポーに対し、彼女は渦中に我が身を投じて、その目で出来事を目撃する体験主義者のように見えます。そういったシャポーにはない部分が、彼には魅力的に見えたのかもしれません。それだけに、彼の献身はなかなか報われることがないのですが…。

一方で、ADAはクルーについてどう思っていたのでしょうか。
実は融合事件よりずっと前(時期ははっきりしません)、P.A.シャポーは何度かADAと“雑談”を交わし、彼女の人間への理解を深めると同時にお互いの親交を温めていた時期があったようです。
http://ingress.lycaeum.net/2013/02/20130214-115758.html
http://ingress.lycaeum.net/2013/12/20131214-172545-x.html

ADAがシャポーに対して持つ感情が恋愛感情なのかどうかはわかりませんが、少なくとも他の人間とは違う“特別な相手”として見ていたのではないかと思います。融合中、生身の女性としてのクルーの心に触れ、ADAは何を感じたのでしょうか。
http://ingress.lycaeum.net/2014/12/20141216-1851-richard.html

そして我が子としてのADAに肩入れしつつも、「人間としての」クルーを想い続けるP.A.シャポー、いえリチャード・ローブ H. Richard Loeb にとって、クルーの身に次々と起こる事件の数々はまさに「ナイアンティックが僕に課した苦行」としか言いようがありません。

──ナイアンティックの何もかもが僕に苦行を課す…まだ充分ではないというのか。
(2013/08/06  シャポーからクルーあてのメッセージより https://plus.google.com/+MailEater_White/posts/Y3oU8pgZVKi)

本記事作成にあたり多くの情報を提供してくださった +QuantumIngressEffectIngress QuantumEffect さん(Thanks a lot)は、一連の物語を次の言葉で締めくくっていました(元投稿は削除されています)。

Have we gotten +H. Richard Loeb completely wrong? How much penance must Richard endure?
我々はH.リチャード・ローブを全く誤解しているのだろうか?リチャードはどれほどの苦行に耐えねばならないのか?

++++++++++
さて、5回に分けてクルーについての物語を追いかけて来ました。だいぶ駆け足にしても長かったのですが(笑)、いかがでしたでしょうか。お気づきの点、浮かび上がった新たな謎、閃いた仮説などがありましたら、ぜひコメントやこの「考察」カテゴリに投稿いただければ嬉しく思います。

全編通して出番の多いキャラクターだけに、これだけでも概要の半分くらいは把握できてしまう勢いでしたが(笑)、まだまだバックストーリーには知られざる真実が沢山眠っています。さらなる探求を続けていきましょう。

最後になりましたが、日本語資料引用のため拙訳掲載を快諾してくださった Project Lycaeum ( http://ingress.lycaeum.net/ )、調査にあたり多様な情報、考察、示唆を与えてくださった本コミュニティ・ハングアウトのメンバーに感謝申し上げます。

#ingress #backstory_jp #trueKlue

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