P.A. シャポー(P.A. Chapeau)

Originally shared by Itonaga “Siel Dragon” Naohiro

P.A. シャポー(P.A. Chapeau)
2016/12/18 18:10:00
数日前に我々の知るところとなった待ち伏せから逃れるべく、ハンク・ジョンソンはデヴラと落ち合う約束を交わしていた場所の近くにある今なお大半の経路が誰も立ち入ったことのない地下道を使ったようだ。そこは第二次大戦後にナイジェル・モイヤーが研究を進めていたと彼の示唆していた研究所の近郊なのだろうか。

ハンク・ジョンソン:
銃撃戦が始まった際、デヴラとはほとんど会話を交わさなかった。我々はすぐさま分かれ、私が緩衝を施している間にデヴラは安全圏へ向かわせた。

君たちは銃撃戦のさなかに考古学の講義を聞きたいとは思わないだろうが、敢えて言おう。太古には我々が思い描く以上に優れた地下道があったとね。

想像だにしなかった場所の下に地下道網が実在していたことがわかったのだ。それが下水道だったのか、鉱山だったのか、あるいは地下墓所であったのかはわからないが、どうやら人々が地下へ潜んだ時期があったように思える。

侵略者から逃れてのことだったのかもしれないし、なにかしらの教義から退行があったのかもしれない。あるいは冬季に備えた貯蔵施設であったのかもしれないが、都市の下に拡がる施設群は地上の廃墟よりも遙かに興味深いものだ。

この地で地中レーダー探査が行われたこともなく、ほんの僅かな区画しか存在を知られてはいないのだろう。ミーアキャット戦術を駆使すれば敵対者たちを出し抜くも打ち倒すも容易と気づき、この地下迷宮を進んでいった。襲撃者たちが何者であるかは依然としてわからない。わかっていることといえば、装備は充実していたし組織だっており、ヘリや軍用ATVを投入していたことだね、潤沢な資金をうかがわせるよ。民間軍事企業であることは疑いない。戦況が激化した途端、その場を逃れたしね。イデオロギーによるものでないことを示唆しているよ。

もうひとつある。私が照準に収めたなかに襲撃者の一味でない者がいたのだ。ファーロウだったよ。奴はデヴラの後を追い、彼女を守ろうとしていたのだろう。二人を見つけ出さねば。

P.A. シャポー

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http://investigate.ingress.com/2016/12/18/hank-johnson-beneath/

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