Originally shared by Itonaga “Siel Dragon” Naohiro
P.A. シャポー(P.A. Chapeau)
2016/12/08 17:46:38
アコライトの計らいによって、ハンク・ジョンソンはオリバー・リントン=ウルフがテクトゥルフ研究を進めていた部屋を訪れた。
ハンク・ジョンソン:
細かな経緯を明かすつもりはないが、アコライトと落ち合い、モイヤー・テクトゥルフのあった施設へ連れて行かれた。そこはデヴラの語っていた場所に酷似していたよ。
様々な時代のものが散乱していた。考古学的観点からはどれも極めて興味深いものだったが、今回の事件のうえでは然程役立つものではなかった。その部屋で起きた危険極まる事件の痕跡はほとんど何も残されてはいなかった。だが、私は直感的にアズマティの叔父から受け継いだプライムオブジェクトのひとつを用いて調べようと思いたったのだ。
このようなプライムオブジェクトを表沙汰にすればアコライトは手に入れたいと考えるだろうし、アコライトの手下(ニューウェーブ・エンライテンドだろうか)ならば私を制圧し得ると批判する者もいるだろうが、賭けに出たわけだ。アコライトもいろいろとあるが、ヤーハンのような二枚舌ではない。無慈悲でありはするが、それほど陰謀を巡らしはしないからね。リスクを推し量ったわけだ。悪くない賭けだったよ。
期待したとおりのものが見つかったよ。それは金属製の器具だった。どのような金属が用いられたかはわからなかったものの、ディー・グロッケ計画の文書にあったとおり鐘状に溶接されたものだった。だが、ひとつ決定的な差異があったのだ。
化石のように埋め込まれた物体は第二次大戦時の装置に代えて、確かに現代科学の粋が見て取れた。光ファイバーやRAIDコントローラーといったものがあったよ。失敗に終わった枢軸国のディー・グロッケではなく、その失敗に学んだモイヤー・テクトゥルフだった。
まだ重要な疑念がひとつ残されているよ。
オリバー・リントン=ウルフはどこにいるのだろうか。戦火に倒れたのだろうか、あるいは今なお身を潜めているのだろうか。私は後者ではないかと考えてはいるが憶測に過ぎない。まだまだ調べなければならない。リントン=ウルフが研究の断念に乗じて我々が恩恵を得ようとする状況を意図的に作りだしていたのだとしても何ら不思議ではないのだ。
それと興味深いこともあったので、前向きに触れておこう。ヤーハンへ連絡をとるつもりかとアコライトが訊ねてきたのだ。私の探し求めているものをヤーハンが確保しているかもしれないという情報を追っていたところだったからね、アコライトがどこでヤーハンの情報を得ているのか不思議に思ったのさ。ヤーハンとはどういった関係なのかと訊ねたさ、ニューオーリンズでは随分と友好的な様子だったとの報告が数多く寄せられていたからね。
アコライトは曖昧に微笑んだよ。どう解釈するかは諸君次第だ。
P.A. シャポー
#InvestigateIngress
http://investigate.ingress.com/2016/12/08/hank-johnson-olivers-workspace/
P.A. シャポー(P.A. Chapeau)
2016/12/08 17:46:38
アコライトの計らいによって、ハンク・ジョンソンはオリバー・リントン=ウルフがテクトゥルフ研究を進めていた部屋を訪れた。
ハンク・ジョンソン:
細かな経緯を明かすつもりはないが、アコライトと落ち合い、モイヤー・テクトゥルフのあった施設へ連れて行かれた。そこはデヴラの語っていた場所に酷似していたよ。
様々な時代のものが散乱していた。考古学的観点からはどれも極めて興味深いものだったが、今回の事件のうえでは然程役立つものではなかった。その部屋で起きた危険極まる事件の痕跡はほとんど何も残されてはいなかった。だが、私は直感的にアズマティの叔父から受け継いだプライムオブジェクトのひとつを用いて調べようと思いたったのだ。
このようなプライムオブジェクトを表沙汰にすればアコライトは手に入れたいと考えるだろうし、アコライトの手下(ニューウェーブ・エンライテンドだろうか)ならば私を制圧し得ると批判する者もいるだろうが、賭けに出たわけだ。アコライトもいろいろとあるが、ヤーハンのような二枚舌ではない。無慈悲でありはするが、それほど陰謀を巡らしはしないからね。リスクを推し量ったわけだ。悪くない賭けだったよ。
期待したとおりのものが見つかったよ。それは金属製の器具だった。どのような金属が用いられたかはわからなかったものの、ディー・グロッケ計画の文書にあったとおり鐘状に溶接されたものだった。だが、ひとつ決定的な差異があったのだ。
化石のように埋め込まれた物体は第二次大戦時の装置に代えて、確かに現代科学の粋が見て取れた。光ファイバーやRAIDコントローラーといったものがあったよ。失敗に終わった枢軸国のディー・グロッケではなく、その失敗に学んだモイヤー・テクトゥルフだった。
まだ重要な疑念がひとつ残されているよ。
オリバー・リントン=ウルフはどこにいるのだろうか。戦火に倒れたのだろうか、あるいは今なお身を潜めているのだろうか。私は後者ではないかと考えてはいるが憶測に過ぎない。まだまだ調べなければならない。リントン=ウルフが研究の断念に乗じて我々が恩恵を得ようとする状況を意図的に作りだしていたのだとしても何ら不思議ではないのだ。
それと興味深いこともあったので、前向きに触れておこう。ヤーハンへ連絡をとるつもりかとアコライトが訊ねてきたのだ。私の探し求めているものをヤーハンが確保しているかもしれないという情報を追っていたところだったからね、アコライトがどこでヤーハンの情報を得ているのか不思議に思ったのさ。ヤーハンとはどういった関係なのかと訊ねたさ、ニューオーリンズでは随分と友好的な様子だったとの報告が数多く寄せられていたからね。
アコライトは曖昧に微笑んだよ。どう解釈するかは諸君次第だ。
P.A. シャポー
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