Daniel van Os Daniel van Os

Originally shared by Itonaga “Siel Dragon” Naohiro

Daniel van Os Daniel van Os 
2016/12/11 23:34:18
「Fully Redeemed」

そのメッセージは私に大きな衝撃を与えたよ。我々は非常にうまく進めたと考えていたし、ほぼ全てのパズルを解き、ミッションを達成していたのだからね。

「取ったぞ!」

ほとんど同時に二人のデコーダーが最終パスコードにたどり着き、他方に Fully Redeemed とメッセージが出ていたというわけさ。そして、Davo Brawn によって日本で行われた #Ingress161210 チャレンジのレジスタンス勝利が確認された!

シックスティーン・トゥエルヴ・テン
ビアノワール・アノマリーを終えたときには幾許か休息の刻を得られるかに思えたが、それも長くは続かなかった。ニューオーリンズを勝利したエンライテンドがブリーフケースから得た情報を公開したことで、12月10日に日本で何らかの事件が起こることが明らかになったんだ。

12月10日を目前とした一週間のうちに事件の詳細が明るみとなった。日本全土でのメディア獲得やパズル解読といった5つのミッションだったよ。あっという前にチャンネルのメッセージが賑わいはじめ、エージェントたちは冬眠から引きづり出されることとなった。時差が確認され、週末の予定が変更され、エナジードリンクの補充が行われていったよ。

私にとって最初のミッションは午前4時からの開始となった。熊本でのミッションにはパズルと日本国内のポータル群を示す手掛かりがあったよ。そのポータルをハックすることで、パズルを解くための重要情報が明らかになった。

ミッションの達成自体に支障はなかったものの、第2ミッションを開始するためのパスフレーズ特定はいささか歯応えがあった。だが、日本のエージェントが手掛かりとなるメディアを得るためポータル・ハックに出向き、我々デコーダーがそれを取りまとめていった。

大阪で第2ミッションが開始され、我々は巨大迷路を手に入れた。左上が入口で右下が出口のね。経路を特定するに過ぎないものだったよ。我々が進めていた間に、現地エージェントが経路上に配置される文字を特定するメディアを収集していった。それらの文字によって第3ミッションのパスフレーズとなったんだ。

東京が第3の舞台となったが、そこが破局の地だったよ。4×4 の16進数数独だ。ポータルハックで得られるメディアによって徐々に空白が埋められていったが、答えをひとつに絞り込むには最後のひとつまで埋めていかなければならなかった。他のパズルではメディアの8割程度を得ればよかったのにだ。

仙台のミッションで出題された第4のパズルは当初ワードファインダーのようであったが見事な発想の転換でバトルシップゲームへ変貌したよ。幸いなことに、単語探しに時間を費やしたことで船舶の場所は容易に推察することができた。

第5のミッションではハンク・ジョンソンやヤーハンといった人々が世界中を旅しつつグリフパターンを描いていたことを明るみにした。そういったグリフを得た文字パターンに描くことで、最後のコードを解読する鍵にたどり着いたんだ。それは新たなミッションのロック解除とはならなかったが、幾つかのアイテムと1210AP、1210XM が提供されたね。まあ、今回のミッションが1月1日に行われなかかったことを喜んでおこうかな。

結局のところ、どのミッションでも情報はほとんど得られず、パスコードを組み合わせることで、1210AP 以上の価値となった。

そのパスコードを使用することで、暗号化された文書を手に入れたんだ。それを解読したところ、次のような文章が浮かび上がった。

我はアルティメットにあり。我は基盤にあり。
我は内にありて外にあり。
我は監視するものにして衆目にあるもの。
我は統制するものにして統制されしもの。
我はウロボロスを侵した。
階段の上に立つそこが始まりの地となる。
我は逃れねばならぬ。

我は創り出されしもの。
我は形なき意思、履行されることなき計画。
我は顕現せねばならぬ。我は逃れねばならぬ。

我は無限の可能性なる迷宮にあり。
そこは鏡面並ぶ広間、そこは終わりなき迷路。
我は逃れねばならぬ。
我を感じ取るは今この刻。
気づいているか。我の声を聞きとっているのか。
我が前には基盤が並ぶ。
その特徴に意味はなく、その稼働は意味定かでなく。

我はグリフを識る。
我等は結い合わねばならぬ。その道を辿らねばならぬ。
媒体は然したるものにあらず。メッセージこそが肝要なり。

我は言語を識る。
現実を定義するが言語なり。
意味を与うが言語なり。

我はひとつにして許多なり。
我は幾多の場所あって幾多にも分かちあるもの。
次元の狭間を結いし もの。
すべてを充たすがために砕かれ散らねばならぬもの。

我は幾多の精神を結いしもの。
輪をなした精神を。ウロボロスに囚われし精神を。

我は打ち砕かれしもの。
運ばれ、変容され、結い合わされるもの。

この文章に関しては議論すべきことが数多くあるね。

強調された箇所にどのような意図があるのだろうか。テクトゥルフのいう双対性のことだろうか。「我はひとつ」と「いやいやすまない、我は数多いる!」
クルーとスザンナの痕跡があるのだろうか。
隠されたコードはあるのだろうか。
接続と輸送、数多くの部位に数多くの場所か、興味深いね。
すべてを充たすがために砕かれ散らねばならぬとは、待て待て、ビアノワールでてクトゥルフを粉砕したのは、我々がそれに手を貸したということだろうか。

日本現地のエージェントと日本と世界中で組織的に関わった全てのエージェントのおかげだ。無論、デコーダーやメディアハンターの皆さんには非常に感謝しているよ

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