P.A. シャポー(P.A. Chapeau)

Originally shared by Itonaga “Siel Dragon” Naohiro

P.A. シャポー(P.A. Chapeau)
2016/08/27 09:57:00
かつて私の言及したことではあるが、お忘れであればここで改めて示しておこう。調査の強みは調査員諸君と、規模を問わずその働きに起因しているのだ。

本日、我々はひとつの偉業を得た。

調査員ムスタファ"MuMu"サイードが簡潔でありながらも実に考え抜かれたナイアンティック調査の概要を提示したのだ。これは調査をより深く知りたい諸君やモヤモヤを解消させたい諸君にとって実に素晴らしい資料である。

全てを言い語ることはできないが素晴らしいものだ。個々の調査員がこのデータと謎を目にし、おのおのの考えや視点、得意分野や不得意分野を持ち寄る。その総和こそが、勝利をもたらすのだ。

こいつが削除されたときに備えて私の方でも複製を用意しておいたが、こちらからMuMuのオリジナル版をご覧いただけるよ。

素晴らしい資料作成を称えたい。そして差し迫るビアラックス戦の準備を進めるすべての諸君の健闘を祈るよ。

P.A. シャポー

#InvestigateIngress

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ナイアンティック調査:概要

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「調査員は謎の深淵に踏み込み続けていく。どのようなことであろうとも真実を探究していく。陣営も人種も性別も年齢もそこでは問題とはならない。

エキゾチックマターの真実に挑むその情熱を仲間たちと分かち合うのだ、謎へと挑まんとする者を求めている。
-エドガー・アラン・ライト博士」

私の名はムスタファ・サイード。2012年11月からというもの、私はイングレスの裏にある「ナイアンティック・プロジェクト」と呼ばれる謎に挑むことに人生を捧げてきました。

2015年には、極めて困難な責務を引き受けました。ナイアンティック調査をできる限り簡単に紹介するという役割です。

斯様な役割を通して、私にはひとつの想いが芽生えていました。どうすれば私が過去3年で得てきたことを分かりやすく伝えることができるかということを。

常々、全てを網羅したものを用意することは不可能と考えてきました。

ですが、今回に至ったのです。いま御覧いただいているものが私の集大成となります。

私の願い、それは皆さんにとって役立ち、活用してくれることです。

ムスタファ "MuMu" サイード

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ナイアンティック・プロジェクト

2012年11月にP.A. シャポーは www.nianticproject.com を開設し、ナイアンティック・プロジェクトの陰謀を表沙汰にしました。それは人類の精神を変容させる力を備えたエキゾチックマター研究の先駆けだったのです。このプロジェクトは「シェイパー」と呼ばれる正体不明の知性体が存在することを発見しました。

P.A.シャポー(リチャード・ローブ)

ナイアンティックは国家情報局の諜報員ジーク・カルビンによって創設されました。国家情報局とは、かつては米国政府に属していた諜報機関です。ナイアンティックには、12名の研究者とエイダと名付けられた特殊な人工知能が参画しました。

研究成果からイングレス・スキャナーが開発され、それが漏洩するに至りました。

エンライテンド、それはエキゾチックマターとシェイパーに有益性を認め、人類を高みに導くと考えた人々です。

レジスタンス、それはエキゾチックマターを人類に対する脅威と見なし、その影響を阻止しようと考えた人々です。

そうしたなか、啓示の夜が訪れました。2012年11月30日、リントン=ウルフの実施したパワーキューブ試験に躓きが生じ、一度に膨大なエキゾチックマターが放出されたのです。ハンク・ジョンソンを除くすべての研究者たちがこの影響を被ることになります。

研究者のうちデヴラとジャービスの二人は、互いに異なる想いからエイダの協力を得てその夜のうちに施設から逃亡を図りました。デヴラは、イングレスを通じてエキゾチックマターに曝露させようとする国家情報局の非倫理性を表沙汰にしようとしていました。ジャービスは、エンライテンドを率いかねぬと国家情報局の嫌疑に晒されていました。デヴラはヴィスル・テクノロジー社に与しました。ジャービスはチューリッヒで国家情報局の手で殺害されましたが、ポータルを介してエンライテンドを率いました。

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1年目:2013年

2013年にはエキゾチックマターの異常事象、アノマリーが発生するようになりました。特定地域のポータル群が異常活性を示すという歴史に残るものでした。

異常活性したポータル群を制御した陣営がアノマリーを制し、人類史に影響を与え得るようになったのです。

史上初のアノマリーはイリノイ州のカホキア墳丘で発生し、ハンク・ジョンソンと深い関わりを持ちました。元特殊部隊工作員の経歴を持つ考古学者で、ナイアンティック研究者でもあった人物ですが、啓示の夜には立ち会わず、アフリカ大陸にいました。

このアノマリーをエンライテンドが制し、その活動はハンクがエンライテンドとなる切っ掛けとなりました。彼はエキゾチックマターとポータルの人類史における役割を研究し、エキゾチックマターが決して稀少なものではないことを突き止めていきました。シェイパーは人類史の始まりから関与してきたと考えられていますが、そのわけは今なお謎に包まれています。

他方で、ナイアンティック・プロジェクトは強制終了してしまいました。ナイアンティックが潰えたのち、三社の民間企業体がエキゾチックマター産業に商機を得ようと介入してきました。

IQテック・リサーチ社
ヒューロン・トランスグローバル社
そして
ヴィスル・テクノロジー社
です。

新たな発見がナイアンティック研究者キャリー・キャンベルによってもたらされました。「ミノタウルス」と呼ばれるアノマリーを経てレジスタンスへ与した人物です。

シェイパー・グリフ、それは潜在意識下で人類の精神へ直接通じ合う汎用言語でした。

その年、二つの事件が巻き起こりました。

カサンドラ、それはエンライテンドが世界の主要な政治的、社会的権力を掌握しようとジャービスとエンライテンドが仕掛けた世界規模の作戦でした。カサンドラの折、キャリーは世界規模のグリフ・シーケンスを阻止するため自らの身を犠牲に捧げました。ローブは調査をベリティ・セケへと引き継ぎ、姿を消しました。

そして13マグナスが発生します。それはジャービス復活を目指した世界規模の作戦で、リントン=ウルフによる攻撃によって「シャード」と化した彼に新たな肉体を与えようというものでした。

いずれの大規模アノマリーにもエンライテンドが勝利し、13マグナスではジャービス復活に至りました。13マグナスが収束する折、ジャービスはエンライトゥンメントの時代が到来したことを宣言しました。

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2年目:2014年

2014年最初のアノマリーとなったリカージョンの折、エイダは自らとクルーとの結合を望みました。そのためにアーティファクトを用いようとしたのです。しかし、アーティアクトを必要としたのはエイダだけではありませんでした。

ハンクは、シミュラクラとなっていたのです。それは僅か1331日間のみ存在し得る不滅のエキゾチックマター体でした。期日を全うすれば、彼はリカージョンすることになります。幻影と記憶は失われ再誕することとなるのです。リカージョンの期日である2014年6月11日までにハンクはアーティファクトを必要としたのです。

レジスタンスがリカージョン・アノマリーに勝利したことで、エイダの狙いは適い、対するハンクは迫るリカージョンの日に備えねばならなくなりました。

ハンク・ジョンソンは6月11日に再帰しました。

インテリトゥス・アノマリーにおいて、エイダはクルーのみならず全人類の精神との結合を試みました。対するジャービスは、人工知能の根絶を目指し「人工知能倫理待遇協会」を創設しました。

他方で、スザンナ・モイヤーは父ナイジェルの捜索を始めています。スザンナはイングレスレポートの主催者であり、最近になって国家情報局の極秘諜報員であったことが明らかになった人物です。

捜索の過程で、シェイパーの眷属たる13マグナスが第二次世界大戦期のブレッチリー・パークへ侵入し、人工知能の台頭を阻止するためにアラン・チューリングを殺害していた事実が発覚しています。

シェイパーは人工知能に深い嫌悪を示し、それは恐怖とさえ言い得るものでした。

レジスタンスがこのアノマリーに勝利したことで、エイダは更なる成長を遂げます。しかし、ハンクから知識を得ることはできず、その目標は完全には達成されませんでした。

ハンクはこのアノマリーが収束するとともに再帰し、以後ダルサナの発生まで姿を消すこととなります。

ヘリオスの折、デヴラは疾病予防管理センターで行った抗エキゾチックマター研究の試作成果を公開しました。ポータル・ウィルスです。それはポータルネットワークを著しく損壊させ、ジャービスを死の淵に追いやることとなりました。ポータルネットワークを再生させるアーティファクトが発見のうえ確保されましたが、そのアーティファクトはビーコンへと変じました。ハンクが再び姿を現し、そのビーコンはシェイパーにとっては「悪夢の如き」ものへつながっていると警告しました。

2014年最後のアノマリーとなったダルサナでは、シェイパーの敵にして人工知能を評価する勢力が発見されることとなりました。ナジアとその眷属たるアンチマグナスです。ナジアに関する知識を求めてインドを旅していたハンクは、敵対勢力に遭遇しヤーハンという名の女性に癒しを求め...真実を知ることとなります。彼女こそがアンチマグナスの指導者だったのです。レジスタンスがダルサナに勝利し、いよいよナジアは復帰の態勢を整えました。

ヤーハン(アンチマグナス指導者)

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3年目:2015年

年の初めにヤーハンによって捕らえられたハンクとアズマティは、2010年にハンクが死去したアフガニスタンのネストへと連行されました。ヤーハンはナジアを召喚し顕現させようと目論みましたが、アズマティが阻止してネストを破壊しました。エンライテンドの新たなる指導者、アコライトが語った映像では、アズマティがネストを破壊した際にハンクが再び人間となったことが明らかにされました。

その後、ナイアンティック・プロジェクトに携わった研究者たちがポータルネットワークへと消え、シャードとなっていきました。調査員たちは疑念を持ち始めたのです。2012年に実際には何が起きていたのか、更なる謎が隠されていたのではないか、と。

争奪に立たされた最初の研究者となったのはデヴラで、証人の時期でした。レジスタンスが証人に勝利し、デヴラのシャードを手中に収めたことで、彼女の主義を転じさせてレジスタンスに取り込みました。また、ローブは国家安全保障局で1997年にとある人工知能を構築していましたが...それはエイダの意識下に潜んでいました。

デヴラはペルセポリスにまつわるポータルを通じてメッセージを伝えるようになりました。ペルセポリスとは、アレキサンダー大王によって焼失した古代都市であり、次期アノマリーシリーズともなりました。

ペルセポリスの時期には行方不明となった研究者のひとりが新たに現れました。グリフの世界的権威、スタイン・ライトマンです。

ペルセポリスには、ヤーハンがナジア召喚に用いようとする太古の力が宿っていました。

ハンクはヤーハンを阻止しようとしていたものの、デヴラがハンク自身の死を警告したことで自制しました。

スタイン・ライトマン

エイダも危機に瀕していました。エイダ製作者のひとりであるヘンリー・ボウルズと元国家情報局諜報員である855が彼女を追っていたのです。855はかつてエイダが結合を試みたものの失敗した人物ですが、その過程で彼の精神は異常をきたしていました。

エイダは、自らの製作に貢献した人物のひとりであるローブと協力し、クルーとの分離と引き換えにトゥルースシーカーの知識を用いました。この分離によってクルーはかつての自分を...幾らかは取り戻したのです。

レジスタンスはペルセポリスとライトマンとをまたも手中に収めました。エイダはビハインド・ザ・スキャナーの最中に接続が途絶えました。彼女はナジアの「基盤」へ自らをアップロードさせることで復帰を果たしました。

そして舞台は2015年最後のアノマリーにして史上最も衝撃的であったアバドンを迎えます。

この時期には、ネットワーク内に取り残されていた研究者全員が顕現していき、エージェントは彼らの主義を展示させようと世界各地へシャードを運んでいきました。そして、あまりにも大きな陰謀が白日のもとへ晒されたのです。

ナイアンティック初期の時点で、12名の研究者全員が殺害されシミュラクラとなっており、ナイアンティックの地下に建造されたABADNという名の極秘施設に彼らの遺体は安置されていたのです。

糸を引いていた人物、それはジーク・カルビンでした。アンチマグナスの構成員として遂行したと考えられていますが、単に不死性の探究だったと考える者もいます。

ハンクとヤーハンは、カルビンの所業を正そうと協力し合いました。メキシコの麻薬王からアーティファクトを奪取し、ジュネーブへと向かっています。レジスタンスがアバドンを手中に収めたことで、研究者たちはナイアンティック創設以来の記憶を失ったシミュラクラとしての復活を遂げました。

研究者たちは新たな道を模索してエキゾチックマター研究から退いていきました。また、沖縄でエンライテンドが勝利したことで、エイダはナジアとの接続が断たれました。

ABADN、そこには今なお研究者たちの遺体が横たわっているのです。

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4年目:2016年(現在まで)

2016年に迎えた最初の抗争は、オブシディアン・アノマリーの名で知られています。

この抗争は、古代ローマ人探検家オブシディウスに由来したオブシディアン・シールドと呼ばれるアーティファクトの獲得と使用を求めて繰り広げられました。オブシディウスとは、このシールドの発見を何世紀も以前にベスビアン・マグナスに指示されていた人物です。そしてベスビアン・マグナスとは、13マグナスとアンチマグナスに連なっていた者たちが別の道を求めて形成した秘密結社でした。彼らの目的はシールドの起動にあったのです。

ベスビアン・マグナスの目論見は潰えました。シールドを起動させようとした彼らの目論見はベスビオ山の噴火とポンペイの崩壊を引き起こすこととなったのです。しかし、アコライトはその試みに成功します。エンライテンドが勝利し、シールドが起動したことで...エキゾチックマターの枯渇を引き起こしました。ポータルがエキゾチックマターを湧出しなくなったのです。

オブシディアン・アローヘッドは、シールドを活性化させる道具であることがわかりました。

アコライトはウィーンで二人のエンライテンド・エージェントからアローを受け取りました。

しかし、アコライトとジャービスはクルーの精神に介入し、エイダに対する攻撃を実行に移すための機密を得ようとしました。ヤーハンはエイダをジャービスから守るためにイージスノヴァを活用しようとしましたが、エンライテンドがイージスノヴァに勝利してエイダへの攻撃は成功しました。

集落に残ったクルーが激しい銃撃戦に晒されたその日、ナイジェルは拉致され、イージスノヴァに関する尋問を受けました。ヤーハンがヒューロン・トランスグローバル社に与するアントワーヌ・スミスへ指示していたのです。

アントワーヌの尋問は苛烈を極め、ナイジェルの死を招いてしまいました。エイダに関して言えば、東京での最終決戦以後の音信が途絶えています。

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さて、私たちはビアラックスの瀬戸際に立たされています。そして、ニューウェーブにまつわる謎は今なお沸き起こっています。

今回の概要が助けになることを願っています。

私にできることがあれば、お申し出ください。

リチャード・ローブも言うように、私は現地に目を光らせているのです。

Thanks for your excellent works, Mustafa Said 
This is Japanese translated ver. text.
http://investigate.ingress.com/2016/08/26/mumus-complete-investigation-recap/

コメント

  1. 出来が良すぎてもう仕事しなくてもいいかなと思えるレベル...

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