P.A. シャポー(P.A. Chapeau)

Originally shared by Itonaga “Siel Dragon” Naohiro

P.A. シャポー(P.A. Chapeau)
2016/08/12 14:40:17
「これが我々の末路ということだろうか。」「そうではないでしょう、まだこれからなのです...私たちはさだめに導かれし者、リーミナの囁きに選ばれし者なのです。私たちは再び戻ってくることでしょう。」

内容:

「男たちは消え去っていた。何もかもが消え去っていた。屹立していた建造物は大地へと還り、風雨に洗われていた。空は瞬くが如く明滅し、地上には建造物も人も採掘場も最早残されてはいないようだった。そこには何もなく、緩やかに時が流れ過ぎ去っていった。採掘場から湧き上がる霧が立ち込めるこの地へ他の男たちが現れた。

ひとりの男がやってきた。男は見たことのない短剣を携え、思案に暮れていた。我々がその場を離れると、またもや霧が濃くなっていき、そして転移していった。

そして此度訪れたのは地下であった。身震いしてシビュラは言った。「此処は忌わしき地です」と。白衣をまとった男たちがいた。そして黒衣の男たちは魔術の類に臨んでいるようだったが、何が行われているのか私にはほとんど理解が及ばなかった。我々の眼前には巨大な金属の円柱が横たわっていた。そして、何かが海から浮かび上がってきたのだ。「あれはシーモンスター...幾多の生命が失われることでしょう。あの者らは邪な目的にリーミナを用いたのです。」

光の瞬きが起きた。刻と空間とが混濁し、我々は虚空の内にいたのだ。そこにあるのは闇。一切の音もなく、何の変哲もなかった。私はシビュラへ言った。「これが我々の末路ということだろうか。」

「そうではないでしょう、まだこれからなのです...私たちはさだめに導かれし者、リーミナの囁きに選ばれし者なのです。私たちは再び戻ってくることでしょう。」

P.A. シャポー

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http://investigate.ingress.com/2016/08/11/the-sea-monster/

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